監督/脚本 柏田洋平
撮影 柏田洋平、大釜友美
撮影助手 柳田修平、西坂悠
録音 高山陽介
美術協力 仲美明
出演 野中裕樹、大久保桂輔
ビデオ 80分 2008年
●あらすじ
地図を手に、男は歩いている。丘の上の住宅街、巨大なダム、寂れた漁港、人工物と自然が窮屈に重なる空間を背に、何かを求め、男は歩いている。もう一人の男は、腹を空かして、彼の後をついてゆく。
●作者コメント
「生きる」とは何か。まず「社会的地位」のレイヤーを消してみよう。次に「人間関係」を削除。人とのつながり、そしてそれが“現在”にもたらす過去、未来への接続を断ち切る。そして「衣食住」の層も消してしまえば、経済的な営みの根拠が消える。こうして、生活を取りまく幾つかのしがらみを消し去って、私達は自由になれる。
そのとき私達の目は、何を見ることが出来るだろう?
そこに何が見えるのだろうか?
腹が減ったら食う。疲れたら休む。物を盗ったら走る。盗られたら追いかける。そして、地図は男を歩かせる。自身の両の目のほかに世界を規定し得るものはどこにもない。
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